検査治具は利益を作り出す効果にも役立つ

品質を維持させるためには、発生防止と流出防止の2つの対策が欠かせません。流出防止のための対策といったとき全数検査をイメージされる人も多いかと思われますが、全数検査は一人で行うよりも数名で手分けをして作業した方が効率が良いですし、生産数が多いものなど納期に間に合わせるときなどは他の部署から応援が必要になることも珍しいことではありません。検査する人が1名なら、その人の力量で作業が行われる検査品質が高い人材なら安心です。しかし、実際全数検査を実施するためには数名の検査員の力が欠かせません。

この場合は、検査員ごとの差が生じるので検査におけるスキルの違いから不良品が流出するリスクを高めてしまいます。検査治具は、このようなリスクを下げることができる画期的なアイテムといっても過言ではありません。検査治具には、作業効率をアップさせる効果とレベルに関係なく同一の結果を得られるメリットがあります。ちなみに、検査は必須ではあるけれどもこれは利益に繋がるものではないこと、可能ならばこのような作業はゼロにしたいなど考える経営者も多いといえます。

しかし、不良品が流出することは会社のイメージダウンになるだけでなく、その製品を使う側に大きな迷惑をかける結果になるわけです。少しでも検査工数を減らしたいなど考える場合は、誰もが同じように作業ができる検査治具を導入することがコストを抑えて品質を向上させる、利益を作り出すなどの効果に繋がります。